なんとマウスのガンがほぼ100%きえたという、「アラビックヤマト液状のり」が話題になっています!
アラビックヤマト液状のりと言えば、私たちのとっても身近にある液状のりですよね。
がんの細胞だけを攻撃できるという画期的な放射線治療とその液状のりの関係を説明します。
私たちの身近にある液状のり
今回の主役アラビックヤマト液状のりは、国内シェア販売No.1で、長谷川豊氏が社長の会社です。
発表後、朝一番からお客様相談室の電話はなりっぱなしで、問い合わせもパンク状態とのことです。
そんな液状のりの威力は絶大なものです。
何がそんなにすごいのか?
なんと、マウスの大腸がんがほぼ100%根治するという驚きの結果が得られたと言う事です。
さらに、手術が困難な膵臓がんの治療にも救世主となる可能性があるということです。
これって凄いことなんです。
その最新治療とは?
文具店で簡単に手に入る液状のり。この液状のりの成分が最新のがん治療に貢献。
今回、治療効果を劇的に高めると発表したのが東京工業大学(化学生命科学研究所)などの研究チームです。
東京工業大学(化学生命科学研究所)野本貴大教授(33)の話しによると
と、今回の研究ですごく良い結果が出たとの事です。
そして、チームが取り組んだのは全く新しい放射線治療。
正常な細胞を傷つけないので、副作用の心配がほとんどない画期的な治療法なのです。
液状のりを使って癌だけを攻撃
今回の治療で使われるのが「ホウ酸」と「特殊な放射線」です。
ホウ酸というのは、耐熱ガラスや目薬にも使われる物質です。
野本教授によると、
と言います。
その2つに今回の研究で加えたのが、おなじみ液状のりの成分「ポリビニルアルコール」です。
ポリビニルアルコールは、洗濯のりや切手の裏側にも使われていて、やはり無害なんですね。
ちなみに、ホウ素と液体のりの入った洗濯のりを混ぜると、だんだん固まってスライムのようになります。
小学校の授業などの実験でやったりしてるようです。
ホウ素とのりは結合しやすい。ここがポイントになります。
これをふまえて癌治療のしくみを解説します。
最新がん治療のしくみとは?
がん細胞→テロリスト、正常細胞→市民に例えて説明します。
これまでの放射線治療は、神出鬼没のテロリスト(がん細胞)を大砲で撃つような感じでした。
しかしこれでは、周りの市民(正常細胞)にまで被害が及ぶうえ、テロリスト(がん細胞)全員をやっつけることが出来ませんでした。
そこで今回の新しい放射線治療は、まずこのテロリスト(がん細胞)に爆発物を持たせます。
そしてその爆発物を撃ちます(放射線)
すると爆発がおきてテロリスト(がん細胞)を一網打尽に出来ます。
しかも爆発物を持っていない市民(正常細胞)には被害がでないという、大変優秀なものです。
要はがんだけをやっつけられる。という事です。
これまでは正常細胞を傷つけてしまう事がありました。
ただ、ここで1つ問題になるのが、このテロリスト、爆発物をすぐにポイッ!と、手放してしまう事です。
液状のりの出番
そこで登場するのが、今回の液状のりの成分「ポリビニルアルコール」です。
のりの成分を使ってテロリストに爆発物をくっつけてしまおうという事なのです。
ポイントは、先ほど説明したホウ酸とのりは結合しやすいその性質を利用した訳です。
しかも液体のりの成分は、人体に安全で値段がとっても安いんです。
実験にコストがかからないので、実用化にもプラスになります。
と、野本教授は言ってます。
そして5年後の実用化を目指しているそうです。